はこりむ

げーむといらすとのかりすまうぇぶさいと

借りぐらしのアリエッティ

観たけどなかなかよかった。庭とか家の小物の描写は圧倒的です。舞台が一軒の家のみで展開しているのもわかりやすくていい。
アリエッティが引っ越す原因を作っておきながら「君達の種族は滅びる運命なんだよ」と爽やかに言ってのける主人公ひどい。
もやもやがあるとすれば、今回の出来事を通して主人公の病気の治る確率が多少上がったとしても、反対にアリエッティは家を離れてしまうので、ストーリーの開始時から事態が改善したのかと言われると微妙なんですよね。むしろアリエッティを追い出すことで、主人公が病気を治すようにも読めてしまいます。アリエッティの家族も家族で、家を追われることの恨み節のひとつも言ってやれよと思うのですが、小人というのはどうもそういう種族ではないらしい。アリエッティら家族の新天地が一切描かれず、希望的観測をしづらいのも引っかかるところではあります。
ラストを観て、素直に「よかったよかった、これで万事解決だ」とはならずにしこりは残るのですけど、ぼーっと観ているだけでも楽しめました。