野球部のいじめの問題で一気に株を上げた桑田の本。言いたいことは色々とわかります。練習中に声を出すのは無駄だというのは、それはそうでしょう。しかしそれだったら朝誰よりも早く起きて掃除するとかはそれこそ野球と関係ないんじゃ……とか思ったけど、桑田によると「野球の神様が見ていてくれる」らしい。それは"効率的"ではないのでは……。あと趣味として始めたワインとかピアノが野球に好影響だと述べてますが、おそらく野球以外の趣味でもある程度造詣が深くなれば、大抵のものは本業にもなんらかのフィードバックがあるものかと。
体罰についての章に入った途端、いきなり筆致が変わって「ダメな指導者が多すぎる！」と怒り出すのが面白いです。努力論の本としてみたら、
ウメハラの『勝ち続ける意志力』のほうが自分には具体的でわかりやすかったかな。
