はこりむ

げーむといらすとのかりすまうぇぶさいと

盗人講座

今日落としてクリアしたフリーの(たぶん)RPG。世間で高い評価を受けている作品らしく、自分もプレイしてみてなるほど良作の部類に入ると思いました。RPGは基本的に時間がかかるので手を出しづらいのですが、これは4時間もあればクリアできるのが嬉しいです。
物語は、野に下った亡国の王子が盗人講座の一員となり、街に繰り出すところから始まります。RPGのお約束である戦闘は特別なイベントを除いて皆無であり、ひたすら盗んで盗みまくるのがポイント。街の随所で発生する細かいイベントの作り込みにも注目すべきものがあり、また中盤以降「何のために盗むのか」というこの作品ならではのテーマもさりげなく提示され、プレイヤーの心を揺さぶります。必ずしも”背徳ゲーム”というわけではないのですが(ノリは軽いですし)、物を盗むこと、ひいては生きることに対しての街の人々の考え方が、とくに終盤にかけて無理なく自然に伝わってくるので、この点は大いに評価できるかと。ラストの盛り上げ方も非常に巧みで、制作者のセンスが光ります。
ちょっと目についたのは、終盤にそれまで積み上げてきた盗みのスキルが反映されないことでしょうか。それでも充分面白いですが。
エンディングはNormalとGoodの2種類。1回でプレイを済ませたい場合は作者ホームページのヒントを参照することを勧めます。何も見ずにやったらおれはNormalでしたorz