はこりむ

げーむといらすとのかりすまうぇぶさいと

龍が如く6クリア

ダンロンのときは公式でネタバレ禁止していることもあり、クリア後の感想とくにストーリーについて書きづらかったですが、龍が如く6の話が酷かったので書いていきます。プレイ時間は25時間程度でした。たぶん0の半分以下です。ネタバレが含まれますので、未プレイでプレイするつもりの方はスルーしてください。




全体を通してみると、このシリーズは極はやってないので0以来なのですが、つくづく龍が如く0が名作であったことを再認識することになりました。あれはストーリーもシステムもミニゲームも本当に面白かったですからね。役者も全員はまり役でしたし、とくに佐川と阿波野が好きで発売前はPVを何度も見たものでした。今作はPS4になってグラが綺麗になった、飲食店などのロード時間がなくなった(ミニゲームはあります)、ヒートストックが自然消滅しなくなったくらいでしょうか、いいところは。
ストーリーはとくに遥の扱いがひどく、最初に今作の紹介記事を読んだときは、遥に子供が出来たといっても、遥はプレイヤーにとってアイドルだからどうせ養子とかそういうオチでしょと思ってました。……結果は普通にビッチでした。というかお前、桐生さんがアサガオ(遥が所属している沖縄の養護施設のことです)守るために進んでムショで禊を済ませている間になにやってるのかと。しかも子供を作った相手はヤクザですよ。路上で一般人を押し倒してボコボコにしているようなDQNですよ(しかもなぜかボコボコにしおわったシーンで謎の挿入歌が流れる。無実のカタギが死にかけているのに)。ヤクザとの関わりを断つために桐生さんがムショに行ってるのに、ナチュラルにヤクザと絡んで、おまけに合意の上で孕むとかどういうつもりなのか。初代で遥をゲームセンターに連れて行くと、クレーンゲームを見つけた遥に「おじさんアレ取って〜」とせがまれたものですが、もうあのころの純粋で利発な遥さんはどこにもいないんでしょう。遥さんは一連の事件に対して、「わたしのせいで…」みたいなことを言って桐生さんがそれをやんわりと否定するシーンがあったような気がしますが、どう見ても遥さんのせいです本当に。
声については広瀬役のビートたけしの滑舌の悪さを心配していましたが、棒読みでもなく普通に聞ける演技でした。それより清美ママ役の人が棒読みだったのが苦痛で、この人が喋るシーンは大体飛ばしてました。この清美ママは死んだと見せかけておいて、ラストで実は死んでませんでしたネタをやられたので、正直そのままいなくなってくれてもよかったのにと思ってました。0では芸能人を起用してても、声の演技は問題なかったのに、主要キャラでこういうミスキャストは残念でした(0でもセクシー女優は一部棒読みでしたが、あれはミニゲームだしモデリングがよかったのでよし)。
サブストーリーも見つからないものはやり込む気になれず、0であったキャバクラ経営や地上げ屋、ディスコのような野心的なミニゲームはあまりなかったといっていいでしょう。素潜り漁は高い銃を買ってサメを仕留めれば終わり、草野球とクランクリエイターは育てるのが面倒、スナックは会話のテンポの運び方が面白かったけど、本当はみんなキャバクラでこういうのをやりたいのでは? スナック通いのおっさんと仲良くなるのが悪いとは言わないですが。
戦闘システムで桐生が弱くなっているのも考えものです。とくにザコのガードが固く、攻撃頻度も高いので囲まれるとすごい勢いで体力を削られます。そしてペチペチ殴られただけでモーションがストップしてしまうのが痛い。今作は武器が強めなので、戦闘が始まったらまず武器を探す、遠くからタイミングよく強攻撃で武器を振るのが大事です。あまり近づいてから振ろうとするとヒートアクションが発動してしまい、多人数を巻き込めない上に武器が一発で壊れてしまうので上手くありません。普通に振り回すだけなら3回振り回せます(この回数制限もシリーズ経験者からすると謎なのですが)。周囲を巻き込める上にヒートアクション一撃よりもよっぽど強いです。
あとハルトが要らない。超要らない。とりあえず赤ん坊を出せばよいみたいな風潮はやめてほしい。ハルトをあやすミニゲームと、みんながラグビーよろしく赤ん坊をパスするムービーでは目眩がしました。名前も遥の「遥」に勇太の「勇」で遥勇(ハルト)ですって。読めるか!
シリーズファンに人気があると思われる真島、大吾、冴島はほぼ出番なく、最初と最後にちょこっと出てきておしまい。今作のラストで桐生さんは無戸籍の人になって日本人としては抹消された存在になったので、次回作があるとすれば普通に真島兄さんがカタギになって主役張るでいいんじゃないでしょうかね。もちろん遥一家には関わらない方向で。