ナコルルCD
SNKキャラクターズ・サウンズ・コレクション Vol.2 ナコルル
- アーティスト: SNK新世界楽曲雑技団,生駒治美
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1997/07/18
- メディア: CD
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それで肝心なCDの中味なのですが、意外にも出来がよかったです(笑)。生駒さんはやはりナコを長年やってきた貫禄がそう感じさせるのか、演技がこなれているように感じます(というよりリムとかマナリのケースが酷すぎるんですが)。それと真サムのテーマを改めて聞いていました。これってこんなにいい曲でしたっけ!? 格ゲーに似つかわしくない平和な曲には違いないんですが、単体で聞いてみるとこれはこれで充分BGMにいけますよ。ま、好きなのは専らサビのフレーズなのですけど。
あと、これ以上に驚いたのが初代のアレンジでした。初代アレンジはこのCDとは別に全キャラ収録されたCDも一応持っているんですが、いかんせんダンボールの奥底に長らく放置状態だったものでまともに聞いていなかったんですよね……。それでこの曲、天サムあたりの脱力系とは明らかに一線を画します。ナコにもこういう力強い時代があったんだなーとしみじみ。荒野を1人歩くナコルルの姿が目に浮かんでくるようです。管楽器がどことなく口笛っぽいですし、ワイルドアームズあたりで流しても違和感ないんじゃないんでしょうか、これ。
ナコというとどうしても自己犠牲や悪く言えば偽善といった単語が連想されがちですけれども、こういう曲を聴くとそんな単純な観点じゃ計れないことを考えさせられます。立場的によく対比される幻十郎が単純な悪ではないように(彼の姿勢はもっと超然的なものでしょう*1)、自然を守ろうとする彼女の意志すらもそもそもは人間の醜さや矛盾性を出発点としているわけで、それこそナコの自己犠牲はそこらのボランティア精神などという甘っちょろいものとは明らかに次元を画している、と認識を新たにした次第です。
全部おれの脳内での話ですけどね。
ナコたん(;´Д`)ハァハァ
*1:真サムAA下巻参照。各キャラごとの解説コラムがあるのですが、とりわけガルと幻十郎の人物評に関してはこれ以上のものをおれは知りません。