超古代文明オグドアス崩壊から時は流れ……

影の皇子―タザリア王国物語〈1〉 (電撃文庫)

冒頭から超古代文明とかいっているのでニヤニヤしながら購入したのですが、かなり面白かったです。文章も読ませてくれますし、語彙も豊富。主人公はショタ。そして皇女様がツンツン。皇女様の性格のいやらしさが生々しくてリアルでいいですね。普通に主人公をいじめ殺しかねない勢いですし。
ジグリットが風邪をひいているという序盤の何気ない設定をここまで上手く引っ張るとは思いませんでした。終盤の急展開にはうならざるを得ないです。
1巻は副題のとおりジグリットが主役なわけですが、その流れだと2巻は我らが黒髪美形の冬将の騎士ことファン・ダルタが主役っぽいですねー。本の帯にクレイトス急逝とか書いてあるのでいまからとても楽しみです。クレイトスがいなくなると面白くなるのはわかりきっているので。ナターシのこれからの扱いもとても気になります。