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鑑賞のための西洋美術史入門 (リトルキュレーターシリーズ)

鑑賞のための西洋美術史入門 (リトルキュレーターシリーズ)

バロックロココ印象派とは何かとか、そのあたりの流れがよくわかる良書。ラファエロが西洋絵画の頂点のひとつというのは、描かれたマリアの可愛さを見るとうなずけます。
20世紀美術のトイレの便器にサインをしただけの作品とか、四角を描いただけのものとか、思考の流れがそこにたどり着くのはそれまでの経緯を汲むとわかるのですけど、それで芸術とはなにかを問う姿勢はなんだか現代哲学の言葉遊びみたいで、気持ち的にはついていきづらいと感じます。ただそれをせずに、単純に絵の上手さを基準にしだすとラファエロに勝てなくなってしまうってことなんでしょうね。