もっとも期待していた神話関係にはあまりページが割かれておらず、後半は専らファラオの話。しかし著者自身の旅行記と発掘家の話が楽しかったです。
シュリーマンが語学狂だったことは知っていましたが、
シャンポリオンも相当狂っていました。「頭の中で
コプト語に翻訳しながら生活しているから毎日が楽しくて仕方ないよ兄さんハハハ」
低所得ゆえに高カロリーなジャンクフードに頼らざるを得ない子供たち、高すぎる医療費により日帰り出産する妊婦、生活保障を求めて軍隊に入る若者、そういった
貧困層を詐欺同然の手法で入隊させるリク
ルーター……アメリカというと
オバマ大統領とかグーグルみたいな大企業、あるいはハリウッドみたいなイメージが先行しがちだけれど、その下層には無数のうごめく人々がいるという話。日本の
社会保障制度の詰みっぷりもアレですが、これはこれでひどい。
貧困層を犠牲にすることで財政的には健全だったりするんでしょうか。