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サガフロンティア2もレビュー

サガ フロンティア 2 PS one Books

サガ フロンティア 2 PS one Books

ギュスターヴ、見なさい! 木々が花を咲かせるのは、術の力ですか? 鳥が空を飛べるのは、術が使えるからですか? 術が使えなくても、あなたは人間なの。人間なのよ、ギュスターヴ!!

えー、世界観がロマサガ時代に戻りました。メカはいなくなりました。武器としての槍や弓も帰ってきました。……開発陣の間で何があったんでしょうかね。
戦闘について。グラフィックがすっきりして見やすくなりました。動きが根本的に重たくなりました。連携技がなかなか決まらなくなりました。爽快感が失われました。
成長システム。これはいけません。RPGにおいて成長システムは非常に重要な要素ですが、サガフロ2ではストーリー上、キャラの入れ替わりが激しく行われる仕様になっています。で、せっかく育てたキャラが年代の経過に従って永久離脱するという現象が度々(というかいつも)起こります。はっきり言って致命的です。プレイヤーのやる気をそぎます、これ。
新戦闘システムのデュエルはもはや意味不明。
他方でストーリーと世界設定は力が入ってます。とくに物語全体がファンタジーの公式である魔法(術)の否定に向かっているところは、強烈なアンチテーゼとなっていてすばらしい。なのでおれはギュスターヴ*1には思い入れたっぷりでした。術が使えない代わりに術が効かないキャラってカッコよすぎ!*2
最後に。ラストダンジョンにて「セーブ→ラスボス強すぎ→帰れない」は初代サガの怨念か何かですか? せめて前ふりくらいは示してほしかった……orz

*1:フィニー王家の第一王子でありながら術の素質に恵まれず、王家そのものから追放された運命の人。放浪の後、術の力を妨げるとしてそれまで忌み嫌われていた鉄を軍事的に利用することを発案、一躍時代の寵児に。

*2:鉄製品を装備すると、術力が下がる代わりに術抵抗力が上がるのです。ギュスターヴはもともと術を使えないのでステータスダウンは関係なし。世界設定が戦闘システムに上手に組み込まれている好例。