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財政

財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)

財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)

面白いのはやっぱり日本の借金についてです。以下、全部が全部そうとは言い切れないかもしれませんが、そういう観点もあると知っておくのはいいことかなと。この本は筆者の意見について、「〜と私は思います」とはっきり述べてくれるのが好印象です。


・赤字と借金は違う
・外国から借りているわけではなく、すべて内国債である。いわば子供が親に借りているようなものなので、借金がいくら膨らんだところで一家そろって首を吊ることにはならない。歴史的に見ても内国債で国家が破綻に追い込まれた事例はひとつもない。
・第二次大戦後はいまより借金がすごかった。
・そのときは1回限りの財産税を課したのと(『斜陽』)、戦後のインフレによって借金はなくなった。
・現代でも、税率100%の国債保有税をかけるか、お金を刷りまくることで意図的にインフレを起こせば借金をすぐにでも償還することが可能である。
財政赤字GDP比では高いが、純利払費は低い水準を維持している。
・日本には資産が多くある。戦後以来、かなりの額の対外債権を保有している。
・国が借金をすることの問題点としては、経済的・社会的な危機がある。所得の再分配が機能しなくなる。
地方自治体では、その自治体外のほかの企業等からお金を借りるため、夕張市のように破綻するケースがありうる。