はこりむ

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項羽と劉邦

項羽と劉邦 (1) (潮漫画文庫)

項羽と劉邦 (1) (潮漫画文庫)

一通り読みました。横山は「三国志を描いている途中から劉備を贔屓するのをやめた」と言っていたのをかつて見た記憶がありますが、項羽と劉邦でもやたら劉邦びいきになることもなく、冷静に描いているのが伝わってきます。この本の最終巻でのあとがきでも、「項羽あっての劉邦だし、項羽が死んだ後の劉邦は猜疑心に駆られて(残念な人になって)いるから描かなかった」と言い切っているのがなんともすがすがしい。
ラストの四面楚歌からの流れは、落ち着いた描写ながら感動的でした。